意外と考える機会の少ない「理美容室の経営資源」

理美容室の経営資源について考えよう!

一般的に、企業の経営資源といえば「ヒト・モノ・カネ・情報」と言われますが、理美容業界もこれらの経営資源(リソース)によって成り立っていると言えます。企業(店舗)が成長するためには、多くの労働力(人)、資本(設備やお金)が必要であり、これら有形の経営資源と、情報という無形の資源を合わせて、経営資源であるとされています。さらに、日本的経営では「ワザ(技術)」や「チエ(知的資源)」に重きをおいた経営も見られるため、これらは第五・第六の経営資源であるといえるでしょう。

理美容室であれば、ヒト(スタッフさん)、モノ(店舗そのものや設備、機械器具など)、カネ(資本金や借入金など)が有形の経営資源で、独自のカットやカラー技術、お客さまとのコミュニケーション、その他さまざまなノウハウや方法論、ポリシーや価値観などが無形の経営資源(知的資産)となります。

経営資源から生まれる「差」

これら、自社の知的資源を「自ら自覚して新しいアイデアに結びつけることが常に可能な店舗」と、自社の経営資源について見定められておらず「偶発的な出来事によってそれを感じるだけの店舗」では、当然ながら成長に差が出てきます。具体的には、あるスタッフが固定客を多く抱えていることには何かノウハウがあるはずだ。それを言語化して他のスタッフへも提供することで「個人知」だったものを「組織知」として、店舗が一体となって固定客獲得に向けた取組みを立案・実行できる店舗は強いはずです。

日々現場に出ていらっしゃる美容師さんは、普段からこんなことを考える余裕もないままに日々を過ごしていらっしゃると思います。ですから、オーナーが自ら店舗を見て自社の経営資源について考えをめぐらせ、そこにヒントを見出したらそれをとことん深堀りしてまとめ(言語化して)、他のスタッフへも共有していくことで「個人の力」を「組織の力」にすり替えていくことが必要なのです。

個人知→組織知への変換

長年勤務しているトップスタイリストであっても、いつ独立してしまうかわかりません。その方の指名売上がお店の売上に占める割合が大きければ大きいほど、お客さまを引き連れて独立することも容易になります。誰もが皆、独立を夢見て美容師になったはずです。こうしたケースが多いことは、業界の方であればもはや説明不要の「よくあること」でしょう。

自社の重要な経営資源である「ヒト」が、突然辞めてしまったり、独立してしまったりしたら?経営者であればこの人に備わっている「個人知」を可能な限り早く「組織知」に変換しておくことが必要です。

また、ワザ(技術)や知恵(知的資産)についても同様に、俗人的なノウハウから組織のノウハウへと変換しておきましょう。いついかなる時に何が起きても動じない、むしろ抱えている美容師さんの独立を支援してあげられるほどの余裕が経営者にはほしいところです。

経営資源を考えることはお店の未来を考えること

経営資源のひとつひとつをしっかりと見ていくと、将来の組織(店舗)について考えるきっかけになります。開業前のオーナー様であれば、どの資源を軸として店舗の優位性を築いていくのかを考えられます。

いま一度、経営資源について考えてみてはいかがでしょうか。

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